インフルエンザ ~スペイン風邪と第一次世界大戦~

こんにちは、内科医Hideです。

 

「季節性インフルエンザと新型インフルエンザ」での記事で話したスペイン風邪ですが、これは感染症として医学的にも重要ですが、歴史的にも重要なことなのです。

 

 

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そう、スペイン風邪が流行した時期は、第一次世界大戦の最中だったのです。

インフルエンザの話だけで終わらせるのももったいないので、このスペイン風邪と第一次世界大戦の関係性についてもお話ししたいと思います。

 

【発症はアメリカだった!】

そう、スペイン風邪という名前がついてはいますが、発症は実はアメリカだったのです。

 

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なんでアメリカ風邪ではなく、スペイン風邪になったのでしょうか。これには政治的な背景があります。

 

まずアメリカで発症したインフルエンザは、海を渡り第一次世界大戦の主戦場である欧州に渡ります。アメリカとしても送り込んだ青年兵たちが次々と病に倒れていっていることは知っていましたが、戦争中にそんなことを報道できるわけありませんね。

なんたって自国の弱みを伝えるようなものですから。こうして欧州でも感染症は広がり、スペインも同様にパンデミックを起こします。

 

さて、第一次世界大戦においては、スペインは中立国だったため弱みも何もありません。自国のパンデミックについての真実を報道します。

これによって世界的には「スペイン風邪」という名前になったんですね。

 

第一次世界大戦としては戦争が長期化していたことから両軍疲弊していたこともあり、この「スペイン風邪」が終戦のきっかけになったといっても過言ではありません。

 

こうやって歴史と絡めてみるのも中々興味深くて面白いですね。